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絵を描くゆとりはなかったので思いついたものを文字にしてみました。
キャラのイメージ作りも兼ねてます。
文字校正してない、素人文なので、色々お察しレベルではありますが。
登録しているSNSが携帯対応なので、携帯から通勤中打って置いておけるのは本当にありがたいなぁと思います(・・*)
そのうちゲーム内でお会いしたフレさんなどで、キャライメージ掴みやすかった方等はお借りしてみたいなぁと思うのですが......、いかがなものでしょうね。
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「......わぁー......」
どこまでも深く暗い宇宙。時折青い光が走っていくのは、この船から飛び立つ小型宇宙船の放つ光だ。
宇宙船の窓から黒髪の青年は魂まで吸い込まれそうなその光景を見つめている。
「ナベリウス......って森に覆われた星だって言ってたけど......。森ってどんなにおいがするんだろ......?」
彼の視線の先には恒星の光に照らされ、淡く輝く惑星があった。
彼の名前はクロ。彼を育てた養父がつけた名前だ。本当の親のことは覚えていないし、養父もあまり過去のことを語らない人だった。
自分の出生に興味がないわけではなかったが、それを知っても今や今後が変わるわけでもない。だから強いて掘り起こす必要もない。養父と長く暮らすうちにクロの中ではそんな答えが出ていた。
記憶がある時から知っているのは、金属に覆われた、この巨大な宇宙船―アークス・シップ―の中の世界。
それがこの世界のほんの一部で、もっと多くの世界―惑星―が存在すると知ったのは何時だったろうか。
そして、それらを教えてくれたのは【ARKS(アークス)】という惑星調査隊の要員募集だった。
シップ内にあるライブラリーでたくさんの惑星の映像を見た。それらはすべてアークスが実際に撮影し、収集してきたものだ。
生い茂る木々、その隙間から零れる光、あたりを白く覆い隠す濃霧、時折森を潤すスコール。その美しい光景に心惹かれ、同時に常に思うことがあった。
(あの世界はどんなにおいがするんだろう?)
確かに資料の数々は映像や音、擬似的な香りまでは再現できる。
でも、それはどこまでいっても「造られた」ものなのだ。
本当の森をみたい、空気を感じたい。
それらすべてをまとめてクロは「におい」 といっているが、宇宙船の中では決して得られない何かがあるような予感がしてならなかった。
アークスになればこの映像を収集してきた人達のように実際にその惑星に行くことが出来る。そう知ったとき、クロには一片の迷いもなかった。
養父を一晩かけて説得し、アークスになるための試験に応募した。
しかし、アークスは誰でもなれるわけではなかった。
宇宙船の外の世界は美しく、素晴らしいが同時に危険に溢れた過酷な世界でもある。様々な障害から身を守るために、アークスになれる必須条件として設定されていたのが「フォトンを扱う才能」だった。
フォトン、とはこの世界の様々な所に存在するエネルギーの一種だといわれている。これらを集約し、扱うことが出来る力が生まれつき備わっている者達が居るのだという。
どのような形で現れるかは個々に異なると言うが、フォトンの扱いに長けているといわれるニューマンですらアークスになれない者もいることから、その審査基準は相当に厳しいものであるのだろう。そうした特殊性が、人々から羨望を受ける職と位置づける要因のひとつとなっていた。
無論アークスを志したクロもその審査を受けることとなったが、幸いにもアークスが要求する要件を満たすことが出来、こうして晴れて候補生として最終試験に臨むことになった。
ふと、宇宙を食い入るように見つめていたクロの耳に通信が入る。
どうやら、最終試験が始まるらしい。
最終試験はあの、惑星ナベリウスに実際に降り、行われるのだという。
ナベリウスはアークスが調査している惑星の中では比較的平和であるということから候補生の実地試験の会場として選出されていた。
(やっと......ナベリウスに行くことが出来る)
ずっと憧れたあの森に。心をくすぐるような感覚。クロは自らに割り当てられたキャンプシップへと足を運んだのだった。